見様見真似でクリスマス・ディナーを振る舞う。
2012年 12月 25日
(サンクスギビング・ディナーのブログはこちら)
日本ではクリスマスには鶏の丸焼きとか、チキンレッグを食べるのが定番となってますよね。私も日本にいたときは、ケンタッキー・フライド・チキンのパーティ・バーレルを買って家族で美味しく頂きました。
その当時は、チキンを食べるのはアメリカの真似、と思っていましたが、こちらアメリカで暮らしてみるとそれは必ずしも正しいとは言えない事がわかりました。
まず、チキンの丸焼きは普段からスーパーのデリコーナーで売っているので、特別なご馳走では無い事。ご馳走と言えるのはチキンではなくて、ターキー(七面鳥)で、その丸焼きを食べるのはクリスマスではなく、ターキー・ディなんて比喩されるサンクスギビングである、と言う事。
では、アメリカの一般家庭ではクリスマスには何を食べるのか?
もちろん、クリスマスにもロースト・ターキーを食べる家庭もあるそうですが、つい先月に食べているので、大抵の家庭ではターキー以外のメイン料理を用意するんだそうです。
具体的には、ローストビーフや、ハム。
ローストビーフはご馳走だなとすぐに理解出来ますが、ハムはちょっと「?」となりますよね。ところがこちらの「ハム」は、日本とは桁違いの大きさなんです。
どれも10ポンド(4.5kg)以上あります。
写真の奥にある日本のお歳暮に頂くようなハムでさえも、日本の物より若干大きい感じですから、このスパイラル・ハムが如何に大きいかお解り頂けますでしょうか?
今年のクリスマスは、旦那さんの会社の独身者を3人お招きしましたので、この大きな塊に挑戦する事にしました。
スパイラル・ハム($35.07 ≒ 2,945円※1)の他にもいろいろと買い込んできました。アメリカの冬の定番飲み物「EGG NOG」に、カクテルシュリンプ(これは旦那さんの好物なので)。ちなみにこのスパイラル・ハムは豚肉です。
3時間後にパーティを控えた午後3時。このスパイラル・ハムの準備に取りかかります。
と言っても、ターキー同様オーブンに放り込むだけなので、大した手間はないのですが、なにしろ重たいのでパッケージから出すのも一苦労。
アルミトレイに切断面を下にしてセット。まるで、岩石? はたまた宇宙生物? のようです。とっても大きくて笑っちゃいます。
1カップの水を注ぎ、全体をアルミホイルで覆い、華氏325度(摂氏160度)のオーブンへ。だけど、ハムですからこのままいただく事もできるんです。ですが折角なので温めて頂こうと思い、こうしてオーブンへ入れています。さて、温める時間は。。。。説明書によると1ポンド当たり15分、つまり約2時間半かかる、と言う訳でこんなに早い時間からオーブンへ投入です。
さて、ハムが出来上がるまで、他の料理に取りかかります。サンクスギビング同様マッシュポテト、茹でインゲンを作り、さらにモッツァレラチーズとトマトのサラダを用意しました。
さらには、ハムにつけるハニーマスタードにも挑戦しました。
と言ってもこちらもとっても簡単。写真左の DIJON MUSTARD(白ワインの入ったマスタード)を同量の蜂蜜で伸ばしながら火に掛け、レモン汁を加えるだけ。これもあっと言う間に出来ちゃいました。
蜂蜜のとなりのバジルペーストは、モッツァレラチーズとトマトのサラダに使いました。
そして、2時間半後、カバーしたアルミホイルを取り除き、付属の照りを出すための Glaze Mix を水に溶き表面に塗りつけます。これが、シナモンの香りと甘〜い香りが強いのでちょっと心配になるくらい。ほどほどにしておき、温度を425度(摂氏218度)にあげたオーブンへ再び投入。10〜15分くらいとありましたが、焦げ目を見ながら少し早めに取り出しました。それでも、この色、結構黒くなりました。
そして、ハムからは大量の肉汁が。この肉汁は結構、塩気がきつかったです。
肉汁がしょっぱいのでハムもしょっぱいのでは? と心配でしたがどうやら塩気は肉汁の方へ出てしまったらしく、ハム自体は丁度良い塩梅、さらにハニーマスタードを付けると甘さも加わり、なかなかの物。お客さんもみんな喜んでくれました。(温めないハムは相当しょっぱそうです。)
もちろん、その大きさ姿形に驚き、切り分ける前にみんなで写真を撮ったことは言うまでもありません。
そしてデザートタイムには、牛乳と卵をシェイクした飲み物「EGG NOG」にTRY。ブランデーなどのお酒を入れて飲むのが良いようですが、初めてなのでストレートでナツメグを振りかけて頂きました。
どこかのブロガーが「溶かしたバニラアイスのよう」と表現していましたが、まさにその通り! 甘くて濃厚。甘党の人には良いけどそうでない人には拷問かも(笑)。
私は甘党なので美味しいと思いました。が、それでもちょっとずつ飲むのが良いみたい。ちなみに珈琲クリームの代わりになるかなと思って珈琲に入れてみましたが、これはミスマッチ。卵が入っているからかな?
そして私のリクエストで、お客さんである若手3人衆に用意してもらった日本風のクリスマスケーキ。
久しぶりのストロベリーショートケーキ!(^o^)b。
何しろアメリカのケーキと来たら、スポンジはパサパサボロボロ、クリームはこってり、しかも色はドギツイブルーやグリーンなんて当たり前、見るからに食欲が減退するケーキばかり。
だけど、この日本風のケーキはスポンジもしっとり柔らか、クリームもしつこくなくて美味しい。。。。ああ、しばし日本の味に浸りました。
だけど、サイズはとってもアメリカン。直径が30cmはあったかも。こんなに大きくなくてもよかったのにf(^_^;。でも、美味しかった、ありがとうございました。
そして、スパイラル・ハムも大人5人掛かりでも完食ならず。若手3人衆にそれぞれ持って帰ってもらいました。それでも骨とその周りが残ったので、これは翌日薄めた肉汁と共にさらに煮込み、スープとして頂きました。これもなかなか美味しかったです(^_^)v。
サンクスギビングのターキーも、クリスマスのスパイラル・ハムも、確かに大勢のお客様をもてなすにはあの大きさが必要かも知れませんが、どちらも残ったものを翌日のサンドイッチにしたり、サラダの具にしたりと、バリエーションを代えて楽しむ食材でもあるそうです。ついつい完食を目指したくなりますが、無理せず残して、翌日以降も楽しむがの良いようです(^_^)v。
※1 $1 ≒ 84円で計算。
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